エキサイトモバイルは、ポータルサイト運営で有名なエキサイト株式会社がBBエキサイトというプロバイダを設立し運営している格安SIMのMVNO。元はデータ専用SIMのみの提供だったが、2016年7月から音声SIMも取り扱うようになり多くの人に使いやすいサービスとなった。
エキサイトモバイルは月定額のほか、高速データ通信を使用した分、料金を支払う従量制のプランが特徴のdocomo系の格安SIMだ。
データ専用プラン | 最低月額料 | 670円~ |
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最低利用期間 | なし | |
違約金 | なし | |
音声通話プラン | 最低月額料 | - |
最低利用期間 | - | |
違約金 | - | |
主なオプション | 留守番電話 | 350円/月 |
SMS利用 | 140円/月 | |
データ容量の繰越 | 翌月まで | |
通話料金 | 20円/30秒 | |
最大通信速度 | 225Mbps | |
制限時の通信速度 | 200kbps | |
対応SIM | 標準 / マイクロ / ナノ | |
使用回線 | docomo | |
初期費用 | 3,000円 |
エキサイトモバイルでは従量制のプランがある。あえて契約容量を決めなくても使った分だけ請求されるので手軽に使える。月々の契約容量にしばられず、アプリや動画など高速通信を自由に使って、使用分を支払うシステムがいいという人には最適だろう。
SIMのシェアプランもあるので個人でサブ回線を持つよりお得になる。シェアプランを使い家族ぐるみで格安SIMに移行すれば、通信費の大幅削減もできる。複数SIMの月額料金は他社に比べて安く、小容量でのシェアができるのもエキサイトモバイルの特徴だ。
エキサイトモバイルは店舗での即日開通は行っていないが、日中の自宅での回線切り替えに対応しているので、Wi-Fi環境があれば数時間で回線が使えるようになる。
使用した高速通信量が契約容量を下回っていても、規定により通信制限をかけるキャリアやMVNOがある。しかし、エキサイトモバイルでは数日間〇GBの通信限度を設けていないので、契約した容量分の高速通信が保証されている。
また、もともとデータ通信に特化した格安SIMサービスを提供していたので、大容量のプランが充実している。20GBから10GBきざみで50GBまでの高速データ通信が行える。ヘビーユーザーにはうれしい仕様だ。
通信量・コース名 | 月額料金 (通話付き) |
月額料金 (データ専用) |
通信容量 | 最大通信 速度 |
制限時の 通信速度 |
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SIM 1枚コース | - | 670円 | 0MB | 225Mbps | 200Kbps |
SIM 1枚コース | - | 720円 | 1GB | 225Mbps | 200Kbps |
SIM 1枚コース | - | 770円 | 2GB | 225Mbps | 200Kbps |
SIM 1枚コース | - | 1,170円 | 4GB | 225Mbps | 200Kbps |
SIM 3枚コース | - | 1,100円 | 0MB | 225Mbps | 200Kbps |
SIM 3枚コース | - | 1,280円 | 1GB | 225Mbps | 200Kbps |
SIM 3枚コース | - | 1,520円 | 2GB | 225Mbps | 200Kbps |
SIM 3枚コース | - | 1,980円 | 4GB | 225Mbps | 200Kbps |
エキサイトモバイルの料金プランは高速データ通信が従量制の最適料金プランと、月の契約料量を定めた定額プランの2つに大別される。そこにSIMがひとつの1枚コースと複数枚の3枚コースがそれぞれ加わる。
最適料金プランは、1枚コースは低速通信、500MBの低容量、1~10GBまでのプランと12段階、3枚コースは100/500MBの低容量、1~15GBまでのプランの17段階に分かれ、細かい料金設定がされている。
定額プランの容量は1/2/3/9/20/30/40/50GBと、ライトユーザー、ヘビーユーザーの両者に幅広く対応したプランとなっている。なお、定額プランで使い切れなかったデータ容量は翌月に繰り越すこともできる。
従量制の最適料金プランと定額プランの移動は自由にできる。ほかにも、3枚コースはSIMがさらに追加でき、5枚までSIM追加が可能となっている。定額プランにさらにSIMを追加したい場合は、9GBのプランから対応が可能。
エキサイトモバイルと改称となって開始された音声通話機能は、上記の基本プランに定額の月額料を別途追加すると利用ができる。シェアプランの3枚コースでもSIMごとに音声通話機能の有無を決めることができる。
オプション名 | 月額料金 | 内容 |
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ウイルスバスターモバイル月額版 | 250円 | スマホ向け総合セキュリティ・ウイルス対策アプリ。 |
Smart・Checker (MyPermissions) | 350円 | 意図しない連携を行うアプリがあった場合、連携解除をワンタッチで行えるセキュリティーサービス。 |
i-フィルターforマルチデバイス | 360円 | 出会い系や高額請求など、インターネットに潜む危険からお子様を守る。 |
トビラフォンforAndroid | 300円 | 詐欺犯罪に利用された番号や営業電話など危険な電話を取る前にお知らせ。 |
タブホ(タブレット使い放題) | 500円 | ビジネス誌から趣味の雑誌まで、幅広いジャンルの書籍コンテンツが定額で読み放題。 |
クラウドバックアップ AOS Cloud | 500円 | 写真や動画、連絡先などが容量無制限・完全自動で、インターネット上のストレージに保存ができる。 |
スマート留守電 | 290円 | 伝言メッセージを自動で文字に変換して読めるようにする。 |
エキサイトモバイルのオプションにはデータ通信や音声通話などの基本機能に付随するオプションと、スマホを使う上で便利な機能のモバイルオプションがある。エキサイトモバイルではスマホのセット販売をしていないので、端末の保証サービスは今のところない。
基本機能のオプションは、音声通話機能が最近開始となったたばかりなので留守電や割り込み通話、以下にあげるもののような最低限のものしかない。
SMS機能は音声通話機能に標準でついており、データ専用SIMでは月額のオプションとなっている。
家族でデータ容量をシェアするために4枚目と5枚目のSIMを追加したい場合は、それぞれ月額料が追加でかかっても最適料金プランだと通信量が無駄なく通算されるので結果的に通信料が安くなる。
定額プラン契約者でデータ容量が足りなくなった人のためには追加容量チャージがある。追加単位は1GBごとで、使用期限はチャージした月の月末までとなる。
モバイルオプションとしては以下が主なものとなる。
スマホのセキュリティ対策としてウィルスバスターモバイル月額版があり、ウィルス対策のほか、迷惑電話対策、盗難・紛失対策ができる。
スマホ端末の保存容量が圧迫されたくないという人や、端末のトラブル時のデータ消失を回避するためにクラウドのストレージサービスのAOS Cloudがある。ヘビーユーザー対応のエキサイトモバイルでは、保存できるデータ容量に制限が設けられていない。さらに自動バックアップにも対応しているので、突然の故障やトラブルでも安心と、心強いサービスだ。
エキサイトモバイルには3枚コースのシェアプランのほか、データ通信を円滑に利用できる機能がたくさんある。 まず、定額プランで契約した高速データ通信を消費してしまった場合、追加容量チャージオプションが利用できる。追加容量は1GBと多めだが、料金は安く抑えられている。ただし、有効期限が月末までと短いので、場合によってはWi-Fi利用が推奨される。
高速データ通信容量の節約として高速通信のON/OFF機能がある。ただしアプリでなくHPのマイページから設定を行うので少し簡便さに欠ける。ちなみに、シェアSIMの場合は1枚ごとに設定が可能。
高速通信をOFFにしてもWebページを閲覧することもできる。低速通信でも通信開始直後はフラッシュで高速通信を行うバースト機能があり、軽いポータルサイトも十分閲覧可能だ。
高品質で定評のあるIIJmioの設備をエキサイトモバイルが使用しています。他にもIIJmioの設備を利用した格安SIMのMVNOがありますが、いずれも時期にかかわらず比較的安定した速度を維持しています。格安SIMにありがちな、契約者増加に伴い通信がしにくくなるという事象がIIJmioでは少なく、価格に見合ったサービスが受けられる。
音声通話機能つきSIMには利用月の翌月から12か月間の最低利用期間がある。期間内の解約には解約手数料が9500円かかる。エキサイトモバイルは音声通話サービスが始まったばかりなので、通話メインの利用者は他社に目移りするかもしれないけれども、慎重に検討しよう。 データ通信専用SIMの場合は最低利用期間はないのでお試し的な利用も可能。
2016年7月にリニューアルしたばかりのなので、最近格安SIM業界でトレンドとなっている、かけ放題プランや通話定額サービスがない。他の格安SIMのように専用の通話アプリを使うと通話料が半額になるシステムもないので、通話メインでエキサイトモバイルを利用するにはもう少し待ったほうが良いかもしれない。
契約した高速通信容量内では通信制限が全くない。 しかし、容量を節約するために低速通信を行い、直近3日間の通信量が合計して366MBを超過すると通信速度が終日制限される場合がある。
エキサイトモバイルのネット上の評判は、IIJのバックボーンで安定した接続が可能なことと、シェアプランがあって3枚のSIMが従量制の料金システムにより格安に運用できるところが好評だ。 通信に関してはdocomo回線なので山間地域であっても十分つながる安心感がある。
一時期、他の格安SIMに比べて通信速度が遅く感じられたこともあったようだ。他社に比べるとユーザー数が少なく、知名度も低く穴場的なSIMなので混雑する時間帯でも遅くて使用できないということがない。後発のため通話サービスが他社に比べ弱いが、データ通信をメインに使うつもりなら検討の余地がある。
半面、ライトユーザーにとっては使い勝手の改善が望まれている。せっかくの高速通信のON/OFF機能がアプリがないために手軽に使えないところなど、他社では専用アプリで活用できる機能も効果が半減している。エキサイトモバイルでも今後の導入が期待される。
エキサイトモバイルは従量制のプランが特徴的だが、他の格安SIMのプランと比較をしてみたい。 まず、通話サービスが2016年7月から開始されたので、通話メインの方は現状他社を選択される方が多いと思う。
通話をもっぱら受け専用で回線だけ格安で維持したいという方は、通信も各社で最低限の1GB以下や低速通信のみのプランの契約をされると思う。しかしコスト重視でエキサイトモバイルの低速通信のみのプランや1GBのプランを検討されているなら、DMM mobileや楽天モバイル、FREETELのほうが安い。エキサイトモバイルを選ぶなら1GB以上の高速通信が必要で、データ量の管理が面倒な人や契約容量にしばられず自由に高速通信をしたい人、月の通信量にバラつきがある人に適している。
シェアプランを提供している格安SIM会社にはDMM mobile、IIJmio、BIGLOBE SIM、OCNモバイルONEがあるが、追加SIM分の利用料がかかったり、管理面と割安度を考えると児童か年配の老親を含めた契約になりがち。エキサイトモバイルは従量制で1GBごとの細かい料金設定で無駄がなく結果的に格安になる。というのは、月定量の高速通信容量を個別契約すると不足や余剰分が生じることがあるが、エキサイトモバイルのシェアプランで複数回線をあわせれば過不足が吸収されて最適なプランが自動選択されるからだ。家族で積極的にシェアプランを考えるなら従量制課金で最安級のエキサイトモバイルが最適解になる。
本体画像 | 機種名 | メーカー名 | 端末代 (24ヶ月分割) |
端末代 (一括) |
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利用プラン | bb excite モバイルLTE SIM3枚プラン |
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速度満足度 |
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利用端末 | Xperia Z2 SO-03F 他 (SONY)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
その他 |