DTI SIMはfreebit傘下、プロバイダのDTIも運営するドリーム・トレイン・インターネットが提供する格安SIMのMVNO。
もとはServersMan SIM LTEという、低速通信のみのデータSIMを提供していたが、これを他社に移管し新しく高速通信SIMサービスに参入した。
DTI SIMは後発のためもあってか、他社にあるサービスを改良し安く提供したりしているが、最近はDTIにしかないユニークさも目立つ。例えば電話のかけ放題とネットの使い放題のプランが両方使えるのはここだけ。安さは際立つザ・格安SIMといえる。
データ専用プラン | 最低月額料 | 600円~ |
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最低利用期間 | なし | |
違約金 | なし | |
音声通話プラン | 最低月額料 | 1,200円~ |
最低利用期間 | 12ヶ月 | |
違約金 | 9,800円 | |
主なオプション | 留守番電話 | 300円/月 |
SMS利用 | 3円~/通 | |
データ容量の繰越 | 利用開始月より7カ月後の末日の未使用のデータ容量から、繰り越し可能。 | |
通話料金 | 20円/30秒 | |
最大通信速度 | 225Mbps | |
制限時の通信速度 | - | |
対応SIM | 標準 / マイクロ / ナノ | |
使用回線 | docomo | |
初期費用 | 3,000円 |
DTI SIMは後発のためか基本料金の安さを売りとしている。
業界最安級の月額基本料金で、業界最安値水準をうたうDMM mobileより安いかほぼ変わらない料金でサービスを提供している。
2016年5月にデータ容量10GBのプランが料金据え置きのまま、ネットつかい放題プランに移行となり、さらにでんわかけ放題プランも提供されるようになり、高速データ通信も通話も思う存分使いたい、という人にも使いでのあるSIMとなった。
DTI光の既存会員がDTI SIMを契約するとDTI光が月々150円割引になる。
最安級のDTI SIMと自宅のWi-Fi環境をDTI光にすれば効率的に通信費を節約できる。
DTI SIMではお試しプランと銘打ち、データ専用SIMの3GBプランが半年間無料になるプランを提供している。
SIMの通信品質などを確認して通常の契約に移れる。
音声プランのお試しプランであっても、かけ放題オプションのついたでんわ定額プランが半年間お得な料金で使える。
格安SIMのサービスに不安感のある方も、この制度で十分払しょくできるはず。
DTI SIMでも他のSIMと同様、3日間規定の通信量を超過すると通信制限が実施される。
他社では3日間の通信量を判断し、そのまま通信規制してしまうが、DTI SIMでは2日間の通信量が規定の7割を超えた場合、アラートメールが届くので、規制についひっかかってしまい困ってしまう事態を防ぐことができる。
通信量・コース名 | 月額料金 (通話付き) |
月額料金 (データ専用) |
通信容量 | 最大通信 速度 |
制限時の 通信速度 |
---|---|---|---|---|---|
でんわ定額プラン 3GB | 2,270円 | 0円 | 3GB | 225Mbps | 200kbps |
データ半年お試しプラン 3GB | 0円 | 840円 | 3GB | 225Mbps | 200kbps |
1GB | 1,200円 | 600円 | 1GB | 225Mbps | 200kbps |
3GB | 1,490円 | 840円 | 3GB | 225Mbps | 200kbps |
5GB | 1,920円 | 1,220円 | 5GB | 225Mbps | 200kbps |
ネットつかい放題 | 2,900円 | 2,200円 | 無制限 | 225Mbps | 200kbps |
ノーカウントβ | 1,920円 | 1,220円 | 10GB | 225Mbps | 200kbps |
DTI SIMには初めて申し込む人限定のプランがあり、利用を始めた月から6か月間かなりお得にSIMが使える。
データ専用プランと音声プラン(かけ放題オプション付き)がある。
データ専用プランはデータ半年お試しプランといい、SMS付きも選べ、いずれも月額基本料金が無料。
音声プランはでんわ定額プランというかけ放題のオプションサービスが付いている。
しかも他社のかけ放題(通話定額)と比べて格段に安い。格安SIM初心者向けのサービスプランだ。
通常の料金プランには、データプラン(SMS無/有)と音声プランがあり、それぞれ高速データ容量が1/3/5GB、ネットつかい放題オプションをつけるかどうかを選べる。
月額基本料金が最安級でありながら、データ容量の残量は翌月に繰り越しもできる。
オプション名 | 月額料金 | 内容 |
---|---|---|
DTI SIM ノーカウントβ(ベータ) | 1220円 | 10GBが5GBプランの値段で使える。(5GBデータプランの月額基本料金に容量チャージ5GB分(1GB600円)を加えた金額) |
スマホレンタルオプション | 3600円 | iPhoneをレンタルすることができるサービス。 |
ダブル放題 | 3680円 | ネット使い放題×電話使い放題のプラン。 |
DTI SIMでは格安SIMには珍しく、高速データ通信のつかい放題とかけ放題のオプションプランを提供しており、両者を併用しての利用が可能。
DTI SIMではこれをダブル放題と称している。
電話もデータ通信も両方思う存分使いたい、という人向けの欲張りなプランだ。
DTI SIMのでんわかけ放題は、月の定額料を支払うと5分以内の国内通話(例外が一部あり)が回数無制限で無料となる。
5分を超過した後は30秒20円になる。
ダブル放題にするには通常プランを音声プランのネットつかい放題プランに設定し、オプションででんわかけ放題プランを契約することになる。
留守番電話やキャッチホンといった電話機能に付随したオプションはMy DTIから申し込みする。
容量チャージのオプションで高速データ通信の追加ができる。
追加単位は500MBと1GBで、料金も他社に比べると割安だ。
さらに余った容量は翌月に繰り越しできる。
DTI SIMでは各所とタイアップした料金プランを提供している。
ブームとなったポケモンGOをプレイする人向けにはDTI SIM ノーカウントβというプランが用意されている。
これはβ版であり、2016年秋に通常版が提供開始予定。
高速データ通信容量が10GBのプランだが、月額基本料は通常プランの5GBのプランの据え置きのまま、というプランだ。
追加される5GBはDTI SIMが算出したもので、Pokémon GOを1か月使用した場合に消費するのと同等の容量だという。
ただし、通常のDTI SIM ノーカウントはPokémon GOの通信相当分を無償にする、というコンセプト。順次移行が予定されているので、ポケモン GOアプリを使用する人におすすめする。
DTI SIM コンテンツパックは、DTI SIMと女性向けコンテンツの月額基本料金の合計から料金が割引になるというもの。
パック対象の通常プランはでんわかけ放題つきのデータ容量が5GBプランとインターネットつかい放題プラン、電話機能なしのデータ容量5GBプランとなる。
コンテンツは今後追加される予定。
DTI SIMは今まで提供していた格安SIMサービスを他社に移管し、新たに高速データ通信の格安SIMにリニューアルされた。 新しいSIMサービスの特徴としては、他社に価格競争をしかけ最安値を維持して消費者の支持を得ようとしているというところだろうか。 価格競争に打ち勝つためにシンプルなプランを提供、ニーズの高い4段階の容量のプランしか設けていない。 オプションプランの料金も他社に比べて最安級。容量の追加チャージ料金や通話定額のかけ放題プランの料金も他社に比べてかなり安い。
格安SIMは通話メインの人には使いにくいサービスだったが、2016年に入り各社でかけ放題プランを提供するようになっている。 DTI SIMでも通話定額のかけ放題プランを開始した。 他社の価格動向に敏感なDTI SIMだけあって、他社より安い料金設定だ。 ただし通話時間が5分を超えると、30秒20円の標準の通話料がかかるので、無料通話時間を超過してしまうと他社より割高になる可能性が高い。
2016年5月から提供開始したネットつかい放題プランは、他の格安SIMのように速度を控えたプランではない。 通常の1/3/5GBの容量のプランと同じ通信速度で提供されている。 ただし、通信量が他の利用者の平均利用容量を超過すると速度制限を実施するとアナウンスされている。
使い放題といっても実質1日もしくは2日間の通信量が1~3GB程度なら、高速データ通信が使えるようだ。 そこから計算できる実用上の容量は約15~90GBとなる。 ただ、その容量を超過してしまい仮に速度制限が実施されたとしても、追加のデータ容量の購入はできない。 また、DTI SIMのネットつかい放題の破格の安さに惹かれて契約する人が多くなると、速度低下が起こることが予想される。回線設備の増強も適宜行われていると思うが、留意する必要がある。
2016年11月22日以降、直近3日間で1GBプランでは700MB、3GBプラン/半年お試しプラン/でんわ定額プラン/5GBプラン/ノーカウントβプランでは2GBの容量を消費すると、速度制限が実施される。 事前にアラートメールが送信するサービスもあるが、他の格安SIMにあるような高速通信と低速通信のON/OFF機能を提供していないので、高速通信が必須でないLINEやメールなど、どんなものでも高速通信することを強いられるので、容量消費は早まりがちとなる。
DTI SIMは通信サービス料金は他社より安めだが、通信サービス以外の手数料の金額が高い。 たとえば、MNPで他社へ移行する場合、他社では3000円のところ、DTI SIMの場合5000円ととても高い。 最低利用期間(12ヶ月)内の解約手数料に関しては他社並みとなっている。 また、SIM未返却による紛失手数料請求を厳格に運用しているのはここぐらい。 ちなみにSIM返送料はユーザー負担。 SIM送付関連では、SIMがなんらかの事由により不達でDTIに戻された場合、再発送手数料がかかる規定もある。
DTI SIMは料金が安いのが強みで、スマホとのセット販売やSIMの有人店舗での販売はしていない。 SIMはネット申し込みが原則で、端末に関しては自分で用意するのが基本になる。 一時期新しいiPhoneを毎年レンタルできるサービスも提供していたが、再開は未定となっている。 したがって、スマホ初心者にはとっつきにくいSIMではある。 また、MNPでDTI SIMに乗り換えするときに、Web上でDTI SIMと契約手続きして少しすると、手持ちのSIMカードで通信することができなくなる。 DTI SIMが届くまでの数日間、電話やメール・LINEなど、外部に連絡ができなくなる期間が発生するので注意が必要だ。
DTI SIMは料金の安さと引き換えに手続きやSIM送付などが簡素化されているので注意したほうがいい。
契約日は自宅にSIMが届いた日となる。量販店など有人店舗での契約はできない。 あるユーザーは月初めに届くように申し込んだものの、郵便事情により前日の月末に届き、1ヶ月分前倒しの契約になったという。 自分で任意の日に開通手続きができず、DTI SIM側のほうで着荷を確認しての契約となる。 DTI SIMの申し込みは月を回ってからのほうが安心かもしれない。
DTI SIMはネットつかい放題プランが好評でかなりの契約者を獲得したようだ。 そのため、プラン開始頃のレビューには好意的なものが多かったが、時を経るにつれ通信速度について不満が垣間見えるようになってきた。
ユーザー数の急激な増加がサービスの低下につながるというのが顕著に出ていたが、何回かの設備増強により2016年10月ころには混雑時間を除いてかなり改善されているもよう。
自衛として、他社より破格なサービスを開始している格安SIMには安いからと飛びつかず、現ユーザーや通信速度実測サイトなどのレビューなどを参考にして慎重に検討したほうがいい。 ただし、半年間のお試しプランはデータ通信をそれほどしない人には好評だった。 契約者数の急増はデータ通信回線の混雑ぶりにくらべ、電話回線のほうには特段影響がなかったようだ。
DTI SIMは料金の安さが売りなので、他の格安SIMのMVNOとの比較もこれがメインとなるだろう。 DMM mobileは業界最安水準をうたっており、DTI SIMと価格競争をしている。
DTI SIMはユーザーの平均データ使用量の3GBのプランでDMM mobileより安い料金を実現している。 実際のところ、他プランの料金差は10円でしかなく、ほとんど変わらない。
データ高速通信の使い放題プランはDTI SIMのほかU-mobileも提供しているが、料金はDTI SIMが最安だ。 U-mobileは高速データ通信を中断する目安となる帯域幅(×GB)を公開しておらず、価格に対しての割安さや実質的なお得度はどちらがよいとは一概にいえない。
ほかにインターネットの使い放題プランを提供しているのは、通信速度が遅めの3MbpsのワイヤレスゲートとぷららモバイルLTE、低速では500kbpsのUQ mobile、250kbpsのワイヤレスゲートがある。
格安SIMで多くみられるようになったかけ放題の通話定額プランは、無料通話できる時間が1/3/5分と各社でさまざまある。 大手キャリアも含めメジャーな5分のプランではDTI SIMが700円台と最安だ。
ただし、通話専用アプリがないので、5分を超過する通話は通話料が他社に比べると2倍と高い。 また、データ通信をほとんどしない人は大手キャリアのガラケー専用のかけ放題プランのほうが安く済む。 個人個人のスタイルにより他社がお得になるケースがある。
DTI SIMは他社によくあるサービスが省かれているので注意。 例えば、高速データ通信のON/OFF切り替え機能、家族やサブ回線持ちに便利なシェアプラン、先ほどあげた通話専用アプリである。
月額料金の安さ(固定費)を優先するならDTI SIMだが、自分の通信スタイル(通話やデータ通信量)をよく考えて選んだほうが効率的な通信費の削減にはなる。
本体画像 | 機種名 | メーカー名 | 端末代 (24ヶ月分割) |
端末代 (一括) |
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利用プラン | DTI SIM LE |
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速度満足度 |
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利用端末 | FLEAZ F4s (covia)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
au |
利用プラン | シンプル・プラン |
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速度満足度 |
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利用端末 | arrows M02 (富士通)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
au |
利用プラン | DTI SIM 音声プラン 3GB |
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速度満足度 |
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利用端末 | arrows M02 (富士通)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
softbank |
利用プラン | データSMSプラン |
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速度満足度 |
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利用端末 | iPhone 5 (Apple)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
au |
利用プラン | 音声プラン 3GB |
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速度満足度 |
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利用端末 | iPhone 6 (Apple)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
softbank |