NifMo(ニフモ)は、富士通子会社の老舗プロバイダ、@niftyのニフティ株式会社が運営する格安SIMのMVNO。
もともとの基本料金が激安というより、各種キャッシュバックキャンペーンやスマホセットで月額料金を割引したり、NifMo バリュープログラムという、専用アプリを使ったバリュープログラム(タイアップキャンペーン)でSIMをかなり安い料金で提供している。
また、最近トレンドのかけ放題サービスを最初に提供したのもNifMoで、完全かけ放題に対応。しかも国際通話に対応しているのも特徴だ。
生活スタイルが合う人、格安スマホが必要な人はかなりお得度が高いSIMといえる。
データ専用プラン | 最低月額料 | 900円~ |
---|---|---|
最低利用期間 | なし | |
違約金 | なし | |
音声通話プラン | 最低月額料 | 1,600円~ |
最低利用期間 | 6ヶ月 | |
違約金 | 8,000円 | |
主なオプション | 留守番電話 | 取扱無し |
SMS利用 | 3円~30円 /通 | |
データ容量の繰越 | 翌月まで | |
通話料金 | 20円/30秒 | |
最大通信速度 | 262.5Mbps | |
制限時の通信速度 | 200kbps | |
対応SIM | 標準 / マイクロ / ナノ | |
使用回線 | docomo | |
初期費用 | 3,000円 |
ネット通販をよくする人にはNifMoがおすすめだ。
NifMoバリュープログラムという、ネットで買い物をするとその額に応じてNifMoの月額料金が割引になる制度がある。
ネット購入の比重が高い人であればあるほど割引される額も大きいので、他の格安SIMより料金が格段に安くなる可能性があるだろう。
NifMoではIP電話がかけ放題となるオプションがある。
これは国内は無論のこと、指定の国への国際通話の発信までもかけ放題となる。
契約した高速データ通信容量は効率的に使いたいが、NifMoでは余った容量の繰り越しに対応しており、さらに専用アプリのMy NifMo(iOS版はNifMo コネクト)は無料の公衆無線LANスポットのエリアに入ると自動的に切り替えてくれるので容量の節約にもなる。
@niftyの接続サービス(光・ADSL)利用者はNifMoの月額料金が割引になる、まるっと割が適用される。
固定回線でインターネットを使用しているならNifMo バリュープログラムも合わせて使用することで通信料がさらに安くなる。
ガラケーからSIMフリーの格安スマホに乗り換えたい人にとっては、月額料金が24か月間割引される機器セット割の制度を利用すると、スマホも格安SIMもお得に使えるのでおすすめだ。
通信量・コース名 | 月額料金 (通話付き) |
月額料金 (データ専用) |
通信容量 | 最大通信 速度 |
制限時の 通信速度 |
---|---|---|---|---|---|
3GB | 1,600円 | 900円 | 3GB | 262.5Mbps | 200kbps |
5GB | 2,300円 | 1,600円 | 5GB | 262.5Mbps | 200kbps |
10GB | 3,500円 | 2,800円 | 10GB | 262.5Mbps | 200kbps |
NifMoにはデータ容量別に3/5/10GBの3つのプランがある。
それぞれにデータ専用SIMと音声通話対応SIMの契約タイプがある。ちなみに利用開始月の基本料金は無料となっている。
NifMo指定のスマホとSIMのセット購入には機器セット割制度が適用され、最大24か月間、データ通信プラン料から一定額が自動割引される。
また、料金プランの月額料金は各種キャンペーンの対象となっている。NifMoバリュープログラム制度の割引対象であり、また、キャッシュバックキャンペーンの対象ともなっている。
NifMoのSIMだと通常は有料のWi-Fiスポットが無料で使用できる。
アクセススポットが全国のJRの駅や空港、ファストフード店などにあり、外出時に気軽に利用できる。
NifMoの料金プランはスマホ利用者の平均データ使用容量の3GBからになるので、ライトユーザーには容量が少々多めに感じられるかもしれない。
法人向けのプランで1.1GBのプランがあるが、今後大々的に一般向けに展開されるかは不明。
5GBや10GBのプラン料金は他社に比べて割高となっており、NifMoを契約するなら3GBがおすすめだ。
オプション名 | 月額料金 | 内容 |
---|---|---|
NifMo あんしん保証 | 380円 | 故障・破損・水濡れなどの万が一のトラブル時、お電話1本で交換機をお手元にお届け。 |
NifMo あんしん保証for SIMフリー | 380円 | NifMoのSIMカードで利用しているスマートフォンまたはタブレットにトラブルがあった場合に交換機をお届け。 |
NifMo でんわ | 1300円 | 国内通話を月額定額で電話かけ放題。 |
NifMo 訪問レクチャー | 480円 | スマホの接続、設定、操作方法の説明などの初回訪問レクチャーが24カ月以内であれば無料で利用できる。 |
NifMo プリント | 380円 | 専用アプリで撮影した写真を何枚でもプリント注文できる。 |
@niftyまかせて365 | 300円 | インターネットの「やってみたい!」「困った」をお手伝いする総合サポートサービス。 |
常時安全セキュリティ24 モバイル | 200円 | 更新手続き不要で簡単手軽にセキュリティ対策することができるセキュリティソフト。 |
@nifty 優待サービス | 500円 | 宿泊、グルメ、レジャー&エンタメなどを特別価格で利用できる月額制の会員専用サービス。 |
高速データ容量を使い切ってもNifMoには容量追加オプションがある。データおかわり0.5GBというサービス名で、月に6回まで購入ができる。
NifMoのオプションプランには月額定額で電話がかけ放題になるNifMoでんわというIP電話サービス(アプリ)がある。
IP電話なのに通話料が月額の定額料のみ。〇分〇円という料金体系をとっていないので通話時間や通話の回数を気にせず気軽にかけられるのが利点。
NifMoで購入したスマホが万一の時も、NifMo あんしん保証なら電話1本で交換機が指定の住所に配達される(都度代金発生)ので旅行先でも安心。
また、手持ちのスマホでNifMoに乗り換えした人は、NifMo 安心保証for SIMフリーに加入すると修理代や代替品交換の補償サービス(上限4万円まで)が受けられる。両者とも破損や水濡れでも対応してもらえるので、いざという時のために検討してみてはどうだろう。
ほかにも一般企業の福利厚生として提供されるサービスが月額定額で利用できる@nifty 優待サービスもある。
NifMoのセキュリティ対策サービスはモバイル特化型のため、他社版に比べ月額料金が格安だ。
これは定評あるカスペルスキー社提供のクラウド版android OS用セキュリティサービスになる。ただし、動作確認端末はZenFone、ARROWS、HUAWEI P liteシリーズのみに限られる。
NifMo プリントは月額の定額料で専用アプリで撮影した写真がプリントし放題となるサービスだがお得度は低めだ。一般のサービスではプリント1枚に5円、100枚以内の送料は90円ほどなので、月に90枚以上プリントしたい人向けとなる。
初心者向けのサポートサービスもあるが、解除手数料がかかったり、都度サポート料金が発生したりとスマホのサポートとしては少し使いにくい。
NifMoを特徴づけるのがNifMo バリュープログラムというシステムだ。 専用アプリ(iOS版はWebサービス)を経由してプログラムに参加すると、NifMoの月額料金が割引(還元)される。 提携ショップでの買い物金額からの還元率は0.9%~。ほかにもアプリダウンロードなどが対象となる。
多数のショッピングサイトと提携しており、スーパーやドラッグストアなどの日常の買い物、本や家電、アパレルやデパート、旅行代理店など、使いこなせば毎月の料金を0近くにすることもできる。 ネットショッピングなら時間とお金の節約にもなるので一挙両得だ。
NifMoは他社に先駆けてかけ放題プランを提供した格安SIMだ。 NifMo 電話は月額定額で専用アプリから掛けるIP電話がかけ放題となるプランだが、海外までかけ放題になるのはなかなかない。
NifMo でんわには2種類のプランがあり、国内かけ放題プランのほか、特定の国との海外通話がかけ放題となる国内+海外かけ放題プランがある。 いずれも固定電話と携帯電話が対象。 通話時間や回数制限がないので、気軽に電話をかけることができる。
専用アプリは面倒な移行作業が不要で、スマホに登録済みの電話帳や着信履歴と自動同期してくれる。 他社の同種のアプリにはあまりない機能だ。 ネット回線を利用した電話のためデータ通信量が消費されるが、目安として3分間で1.5MB程度と少量なので気にならない範囲だ。
注意点がいくつかあげると、発信専用の電話サービスのため、着信時はNifMo でんわではなく通常の音声回線を使用すること、IP電話のためネットの接続状況によっては通常の電話回線より通信品質が下回ることがある点だ。また、新たに050の電話番号取得が必要となる。
NifMoには2回線以上の料金を1つのID(名義)で支払う、NifMo ファミリープログラムという制度がある。 料金の支払いは家族分7回線までまとめることができるが、NifMoではこれを支払いまとめと呼んでいる。 基本的にNifMoでは未成年では回線契約ができないので、この制度を利用して未成年者が格安SIMを使用することができる。
さらに、この制度を利用するとファミリーおまとめボーナスといって契約回線ごとに0.5GBずつデータ容量が追加される。家族4人なら4×0.5GBで計2GBのボーナスがつく。
また、月額料金は変わらないものの、契約したデータ容量を互いにシェアすることもできる。 例えばひとりが3GBプラン、ひとりが5GBプランを契約している場合に(3+5=8GBプラス2×0.5GBのボーナス分の)9GBをふたりで分け合うことができる。
なお、家族でなくてもひとりで複数回線を持つことも、シェアプランに加入することも可能。
ソフトバンクが提供する公衆無線LANサービスのBBモバイルポイントを専用アプリのMy NifMo(Android版)、NifMo コネクト(iOS)経由で接続すれば追加料金なしで使えるが、スポット数が残念ながら全国5000ヶ所と少ない。
しかも特定地域に重点配置されているということもないので、住んでいる地域によっては便利に使える、ということもない。 ただし、全国展開しているので自宅のWi-Fiのない旅行先などでは重宝するはず。
NifMoでは直近の通信利用量制限が3日間から1日間に緩和され、1日の通信利用量の合計が以下の基準を超えると速度制限(最大200kbps)が実施されるもよう。 契約容量が3GBのプランは650MB、5GBのプランは1100MB、10GBのプランは2,200MBまでとなる。
なお、この通信制限は契約した通信容量の残量があれば翌日に解除される。
格安SIM各社の音声通話プランでは1年間の最低利用期間を設けているところが多いようだが、NifMoでは明言はないものの解約で違約金(音声契約解除手数料)が発生する期間を6か月と定めている。
データ専用SIM(SMS対応を含む)にはそのような規定はない。 そのほか、NifMoのオプションのなかには24か月間など契約期間が定められているものもある。
NifMoユーザーの総評としては、ライトユーザーであればデータ通信費の削減となり満足感ある格安SIMであるといったところ。 通話に関してはNifMo でんわより無料通話のLINEやガラケーを併用する方が多いようだ。
NifMoのユーザー間の回線品質の評判が良く、接続に問題を感じる方は少なかった。 大手キャリアに勝るとも劣らない品質を保っていた時期すらあったようだ。 格安SIMにありがちだが、加入者が少ない時期は速度が速く、キャンペーンなどで契約者が激増すると速度が遅くなる。
NifMoもその例外とはならなかったものの、2016年の秋時点では格安SIMの中でも比較的速い速度を維持しているようだ。
通信サービス以外については、NifMo バリュープログラムに関連してNifMoの利用料金が200円以下になったとのレビューがあった。 ファッション雑貨や服など、かなりまとめて購入すれば0.9%の還元率でも実際に割引適用される金額が多いとみえる。
大手キャリアの手厚いサービスに慣れた方には、NifMo乗り換え後、スマホ故障時の対処法やスマホの買い替えの手続きに不安を覚える人もいた。 NifMoのオプションは少し変わったものが多いのでとっつきにくいが、契約前にNifMoのサポートや有人店舗で相談して最適なSIMとプランを選択することもできる。
NifMoは通信サービス以外のところで独特な点がいくつかみられる。 NifMo バリュープログラムは他社には見られない料金割引制度。 これは@niftyが固定回線のネットサービスプロバイダであることから、このプラットフォームを活用し相乗効果を生んだものだろう。
ほかにも@niftyに由来した制度があり、@nifty IDを利用したファミリープログラムでシェアプランや未成年者の格安SIM使用ができるようにしている。 ただ、NifMoを解約しても@nifty ID契約を解除しないと料金が発生するなど制度的な弊害もある。
大手キャリアや格安SIMでは3日間の通信量で判断を行い通信制限を実施しているが、NifMoでは1日単位で行っているので、仮に通信制限にかかっても翌日には復旧できる。 リスクを軽減したいならNifMoを選択肢に入れてもいいのではないだろうか。
NifMoは格安SIMで最近トレンドのかけ放題のサービスを初めて提供開始した。 いまのところ完全かけ放題に対応している格安SIMは少なく、Y!mobileのスーパーだれとでも定額くらいしか見当たらない。
現状NifMo でんわは割高で、ネット回線経由のIP電話の特性から通信品質が弱いのでユーザーの間ではあまり普及していないようだ。 しかし、国際電話のかけ放題に対応しているSIMはないので、必要な方は検討されてみてはどうだろう。
本体画像 | 機種名 | メーカー名 | 端末代 (24ヶ月分割) |
端末代 (一括) |
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arrows M03 | 富士通 | 1,482円 | 35,556円 | |
HUAWEI P9 lite | Huawei | 1,204円 | 28,889円 | |
ZenFone Go | ASUS | - | 19,800円 | |
SAMURAI KIWAMI | FREETEL | 1,760円 | 42,223円 | |
arrows M02 / RM02 | 富士通 | 1,389円 | 33,334円 | |
ZenFone 2 Laser | ASUS | - | 9,800円 |
利用プラン | SMS対応SIMカード |
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速度満足度 |
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利用端末 | P8lite (HUAWEI)(格安SIM乗り換え時に新たに購入) |
以前に利用していた キャリア |
softbank |
利用プラン | データ通信プラン 3Gプラン |
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速度満足度 |
![]() |
利用端末 | GALAXY S4 SC-04E (SAMSUNG)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
docomo |
利用プラン | データ通信 3Gプラン |
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速度満足度 |
![]() |
利用端末 | ELUGA X P-02E (パナソニック)(格安SIM乗り換え時に新たに購入) |
以前に利用していた キャリア |
au |
利用プラン | 10GBプラン |
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速度満足度 |
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利用端末 | iPhone 5 (Apple)(格安SIM乗り換え時に新たに購入) |
以前に利用していた キャリア |
au |