TONEモバイルはTSUTAYAが提供する格安SIMのMVNOだ。
料金は一律1000円で、大手キャリアのような複雑な料金プランはない。
さらに、TONEの専用端末と格安SIMのセット売りなので、端末と回線の相性なども考えなくてもいい。
スマホ初心者におすすめのMVNOで、シニア層から小中学生など、家族の誰もが使えるわかりやすさと手厚いサポートが特徴だ。
TONEはオンラインストア、全国のTSUTAYAの一部店舗、電話で申し込みができる。
データ専用プラン | 最低月額料 | 1,000円~(050のIP電話は利用可) |
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最低利用期間 | 24ヶ月 | |
違約金 | 9,800円 | |
音声通話プラン | 最低月額料 | 1,953円~(090オプションを利用) |
最低利用期間 | 24ヶ月 | |
違約金 | 9,800円 | |
主なオプション | 留守番電話 | 350円/月 |
SMS利用 | 100円/月 | |
データ容量の繰越 | なし(高速通信オプションは購入時から31日間有効) | |
通話料金 | 18円/30秒 ※050から始まるIP電話を利用する場合はTONE同士なら無料。他社携帯へは21円/分 |
|
最大通信速度 | 500~600kbps | |
制限時の通信速度 | - | |
対応SIM | マイクロ / ナノ | |
使用回線 | docomo | |
初期費用 | 3,000円 |
TONEモバイルでは、スマホを使っていてよくわからないことがあったら、電話で無料相談ができる。操作しながら教えてもらえるので初心者には心強い。
大事な伝言は本人が確認するまで通知され続けるなどの機能のほか、離れて暮らすお年寄りの脈拍や歩数を計測し、そのライフログデータを家族間で共有するなど簡単な健康状態のチェックも行える。
さらに、子どもが安全にスマホを使えるよう、子どもが使うアプリを親が選択し、利用時間もアプリごとに設定することができるなど機能満載だ。
なお、TONEモバイルでは通信速度が500~600Kbpsと低速だ(その分、容量を気にすることなく使える)。
動画視聴など高速データ通信が必要な場合は、「高速回線チケットオプション」を購入しよう。
通信量・コース名 | 月額料金 (通話付き) |
月額料金 (データ専用) |
通信容量 | 最大通信 速度 |
制限時の 通信速度 |
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基本プラン | 1,953円 | 1,000円 | 無制限 | 500~600kbps | - |
TONEモバイルの最大の特徴はとにかくわかりやすさだ。
料金プランもシンプルに基本プラン(月額1,000円)の1つしかない。
この基本プランには050から始まるIP電話が付属してくるが、もし「電話番号を変えたくない」「IP電話ではなく通常の通話回線を使いたい」という場合は、オプションプランを契約し953円を追加で支払うだけ(月額1,953円)。
ほかの携帯会社にありがちな、×GBまでといった通信容量の制限がないので、今月のデータ量をどれだけ使ったかを考えるわずらわしさもない。
スマホを使ううちにもっとスマホを活用したいと思いはじめたら、オプションサービスで機能を追加して普通に使うこともできる。
オプション名 | 月額料金 | 内容 |
---|---|---|
SMSオプション | 100円 | 090, 080, 070の電話番号同士でメッセージを送受信できる。 |
090音声オプション | 953円 | 050番号のIP電話サービスに加え、090, 080, 070番号での通話を利用できる。 |
高速チケットオプション | 300円 | 動画視聴やアプリをより快適に利用するため、スマホを高速通信に切り替えるオプションサービス。 |
フラットパックオプション | 500円 | IP電話1,260円分通話+高速チケットオプション300円分の計1,560円分を月々500円で利用できるお得なサービス。 |
安心オプション | 500円 | 商品破損・盗難時に該当端末の交換をおこなう。全国約63,000ヵ所でWi-Fi接続の利用ができる。 |
TONEファミリーオプション | 無料 | お子様やお年寄りなどのご家族(被保護者)向けにスマホの利用状況や利用制限を管理できる。 |
上述したように基本プランに付属するIP電話でなく、普通の携帯回線(090、080の番号)や、今使っている携帯電話番号を引き続き使用したい場合は、090音声オプションを契約し月々953円を追加して払えば、通常の携帯番号を使用して通話ができる。
携帯電話番号でメッセージをやり取りできるSMSは、月額100円のSMSオプションを追加すれば利用可能だ。(メッセージを送るには別途送信料が必要)
LINE、Twitterの認証としてSMSが必要になることがあるので、必要に応じて検討しよう。
TONEモバイルでは保護者向けに、TONEファミリーオプションを無料で提供している。
家族の居所の確認や子どものスマホ利用の制限設定など、スマホで安全管理が行えるサービスだ。
高速チケットオプションは1GBにつき300円で、月に2回まで合計2GBの高速データ通信が可能。通信速度は3Mbpsと通常の5~6倍程度速くなる。
フラットパックオプションは高速データ通信に加え、IP電話1260円分の通話が付いて月々500円で利用可能。IP電話は国内の通常の携帯電話との通話に換算すると60分相当になる。
また、スマホに万一のことがあったときに備え、安心パックオプションに加入することもできる。これは月々500円でスマホの水没や破損、盗難や紛失をした際に追加費用の負担がなく、スマホの修理や代替品との交換ができるというもの(手数料を除く)。
また、このオプションサービスには全国6万ヶ所でWi-Fi(高速無線LAN)が利用できる権利もついてくる。
複雑な料金設定がないので、自分にあった料金プランがどれにしたらいいのか迷うことがない。
なお、基本プランは正確には「データ専用プラン」だが、TONEモバイルの場合は通話も可能だ。通常の090や080等の携帯番号がなくても、050から始まるIP電話番号が自動的に付与されるためだ。
しかもIP電話は通話料金が格安。TONEの「090音声オプション」での通話は18円/30秒だが、IP電話なら国内の携帯電話へは21円/1分。また、一部を除きIP電話への通話は無料、固定電話は全国一律13円/3分だ。
TONEモバイルは保護者向けの機能が充実している。 問題視されている子どもの携帯の使いすぎや、有害サイトへのアクセスを未然に防止できる。
スマホ使用者の安全にも配慮が見られ、最近のIT技術を応用して歩きスマホの防止や離れて暮らす老親の健康状態までチェックできる。1回線1000円で、このような機能が無料で利用できるのはTONEのユニークな特徴といえるだろう。
TONEモバイルも大手携帯会社のように2年契約が前提となっており、なんらかの事情により解約をすると、違約金として9800円の支払いが必要になる。
TONEは格安SIMのMVNOの会社の中ではエントリーユーザー向けにサービスを提供している。2年間の長期契約が前提となるので、通常利用に移行しがちな高・大学生、アクティブシニアには向かないかもしれない。
高速チケット購入で高速データ通信容量を使用できるようになるが、3日間で合計300MB以上使うと速度制限がかかる。 さらに、最大速度は3Mbpsだがベストエフォートサービスなので、地域や時間帯によっては差が感じられないことも。
ほかにも、高速チケットは月に2回、合計2GBまでしか買えないのでスマホに慣れてくると物足りなさを感じるかもしれない。
まず、今までガラケーなどの携帯電話を使っていた人がIP電話に移行すると、いろいろなところへ電話番号変更の手続きをする必要が生じる。
IP電話自体の注意点は、インターネット回線を使用するので、通常の携帯回線を使った通話より品質が若干劣ることだ。 インターネットの電波状況が悪いとつながりにくくなったりすることも。
また、緊急通報(110番/119番)、0120などで始まるフリーダイアルへの通話はできない。上記が気になるなら090音声オプションの申し込みをおすすめする。
TONEモバイルでは端末がセットになっている。そのためお気に入りの端末を持ち込むことは出来ない点に注意しよう。 また、端末は一括購入も出来るが、24ヶ月の分割払いを選んだ場合、月々の利用料に端末代金がプラスされてくる。
TONEモバイルを利用する方はスマホに初めて触れる人や子どもが多く、レビューする人はあまりいなかった。 ただ、TONEモバイルに興味があり実際の使用感が気になる方もいると思うので、数少ない投稿から抜粋して紹介してみる。参考になれば幸いだ。
まず、一律1000円でスマホが使える、という明確な料金設定が魅力的に映るようだ。 余計なサービスがついていないので無駄を一切省くことができ、必要ならばオプションを任意に追加すればいいという使い勝手を評価している。
ただし、基本の通信速度が遅いので動画を見るには不向きとの声が多い。 低画質にしても再生中に停止するので、自宅にWi-Fi環境がなければ、高速チケット購入が必要。LINEやウェブサイトの閲覧のみならば支障はないとのことだ。
家族向けの無料サービスのTONEファミリーについては、子どものスマホ利用管理機能(使用時間帯制限、インストール制限)は大手キャリアにはないもので、ぜひ子どもに持たせたいとの声がある。
GPS機能のジオフェンスは、子どもが持つスマホが動くたびにメール通知が来るくらい、少し過剰なフィードバックがくるので探索範囲を広くしたとの経験談があった。時間がかかるが居所検索はきちんと行うという点に一定の信頼感を寄せている。
基本プランはデータ通信のみのプランだが、050の電話番号があれば一般電話ともやりとりできる。気になるのはIP電話の通話品質だが、とあるTONEユーザーはIP電話にチャレンジし、屋内のショッピングセンター等で問題なく通話できたという。 ただし、設定が面倒だったとの感想も寄せていた。どうしても難しいと感じたら、無料で電話相談できるサービスがあるので、無理せず聞いてみよう。
ほかには、携帯通信契約に慣れない方で、少し使ってみたはいいが最低利用期間内に解約料がかかるのに戸惑っているユーザーも居た。 TONEはスマホ初心者向けではあるものの、初心者を卒業すると物足りなさを感じることがある。自宅などのWi-Fi環境があれば別だが、少し先の未来を見据えて契約を検討したほうがいいだろう。
TONEモバイルは格安SIMのMVNOの中でも後発組であり、TSUTAYA提供のどんな人も使えるスマホ回線として売り出している。そのため、他社にはないユニークなサービスを打ち出してスマホを使ったことのないユーザーを取り込みをはかっている。
子どもやシニアでも簡単に使いこなせるスマホ端末、わかりやすい一律1000円の格安プラン、無料の家族の見守りサービスや子どものスマホの安全管理サービスはユーザーに好評だ。 実際にTONEモバイルを使っているユーザーの3分の2がスマホ初心者なので、基本的なサービスがスマホ初心者を前提としていることが多い。(SIMとセットになっている専用スマホが自宅に届いた時点で各種の設定済みなのはそれの最たるものだろう)
スマホを使ったことのない方でも安心して加入できる点がTONEの最大の長所。ガラケーからスマホに移行するはどうもハードルが高い、と感じている方も、いちどTONEに相談してみてはどうだろう。
利用プラン | 基本プラン |
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速度満足度 |
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利用端末 | TONE m15 (トーンモバイル)(格安SIM乗り換え時に新たに購入) |
以前に利用していた キャリア |
au |
利用プラン | 基本プラン |
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速度満足度 |
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利用端末 | TONE m15 (トーンモバイル)(格安SIM乗り換え時に新たに購入) |
以前に利用していた キャリア |
docomo |
利用プラン | TONEファミリー |
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速度満足度 |
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利用端末 | TONE m15 (トーンモバイル)(格安SIM乗り換え時に新たに購入) |
以前に利用していた キャリア |
softbank |