U-mobileは、USENの事業部門から独立したU-NEXTが提供する格安SIMのMVNOだ。U-NEXTは配信サービスと通信インフラの一体提供をサービス方針としている。
U-mobileは従来の月ごとのプランに加え、2段階の通信定額プラン、音楽配信サービスがパックになったUSEN MUSIC SIM、LTE使い放題プランのU-mobile PREMIUM、通話無料サービスのついたプランのU-mobile SUPERなど、さまざまなニーズに応えたプランを生み出している
。データ専用プラン | 最低月額料 | 680円~ |
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最低利用期間 | なし | |
違約金 | なし | |
音声通話プラン | 最低月額料 | 1,980円~ |
最低利用期間 | 6ヶ月~(プランによっては12ヶ月) | |
違約金 | 6,000円 | |
主なオプション | 留守番電話 | 300円/月 |
SMS利用 | 3円/通 | |
データ容量の繰越 | 不可 | |
通話料金 | 20円/30秒(テレビ電話などのデジタル通信料 36円/30秒) | |
最大通信速度 | 225Mbps | |
制限時の通信速度 | 200kbps | |
対応SIM | 標準 / マイクロ / ナノ | |
使用回線 | docomo | |
初期費用 | 3,000円 |
USENからスピンアウトした会社らしく、コンテンツサービスも主要事業のひとつとなっている。そのため、他社では有料の音楽聴き放題サービスもU-mobileではパックプランで利用ができる。
U-mobileには便利な2段階の通信定額プランがあり、データ通信をした月とほとんどしなかった月で月額基本料をフレキシブルに変えられるので、使わなかった月は料金を抑えることができる。
ほかにも、月々定額でLTE/3Gの通信が使い放題になるU-mobile PREMIUMがあり、月々のデータ容量にとらわれず高速データ通信ができる。
また、格安SIMではデータ通信に傾斜したプランが大半のなか、U-mobileでは通話に重きをおいたプランがある。これは無料通話分がかなりあるプランなので、毎日1~2時間程度通話する人も安心だ。
格安SIMを使う人はデータ容量を節約するために、外出先で無料Wi-Fiを利用する方も多いと思う。しかし、無料Wi-Fiは誰でも使えるように設計されているので積極的に利用しにくい面もあるが、U-NEXT Wi-FiはWPA2方式の暗号化に対応しているので安心して利用できる。
通信量・コース名 | 月額料金 (通話付き) |
月額料金 (データ専用) |
通信容量 | 最大通信 速度 |
制限時の 通信速度 |
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3G | 1,580円 | 0円 | 3GB | 225Mbps | 200kbps |
5G | 1,980円 | 1,480円 | 5GB | 225Mbps | 200kbps |
LTE使い放題 | 2,980円 | 2,480円 | 無制限 | 225Mbps | - |
LTE使い放題2 | 2,730円 | 0円 | 無制限 | 225Mbps | - |
ダブルフィックス | 1,480円~1,780円 | 680円~900円 | 3GB | 225Mbps | 200kbps |
1GB | 0円 | 790円 | 1GB | 225Mbps | 200kbps |
U-mobileではさまざまなニーズに対応したプランを誕生させており、選択肢が多いのが魅力的。
まず、オーソドックスなプランを紹介する。
U-mobileではデータ専用プランと通話のついた通話プラスプランがある。データ専用プランのデータ容量は1GBと5GB。通話プラスプランのデータ容量は3GBと5GB。
これらのプランはデータ容量が2つしかないため選びづらい、と思われるかもしれないが、U-mobileではライトユーザーのためにダブルフィックスプランという使用容量に応じた2段階の定額プランを用意している。実際使用した通信容量が1GB以下と、1~3GBまでの月額料金を設定しているので、データ通信専用プランでも3GBくらいまでは利用する人、通話プラスプラン加入者で通信をほぼしない人にも恩恵が受けられる。
また、データ通信を5GB以上したい人に向けて、データ通信が使い放題になるU-mobile PREMIUMというプランがある。月々のデータ使用量の管理のひと手間がなくなるのは便利だ。このプランはデータ専用でも音声通話つきのプランでもどちらでも契約ができる。
2016年10月から予定されているU-mobile MAX 25GBは、大容量の高速データ通信が欲しかった人にはうれしいプランだ。これは従来あった、一定期間に定められた通信容量を超えると速度制限がかかってしまう、という制度が撤廃されるという。月の通信容量の管理は必要になるが契約したデータ容量を使い切っていないのに、○日間に○GB以上の通信で低速通信が強いられる制限がなくなるのはうれしい限り。
通話メインで携帯電話を持つ方は格安SIMだと通話料が高くなりがちだ。しかし、U-mobileではU-mobile SUPERというデータ通信の基本料と無料通話分が込みになったパックプランを打ち出した。これは10分間の通話が月300回まで無料になるというもの。ソフトバンク系列のY!mobileの電話回線経由なので通話品質は問題ない。コースはS/M/Lの3つあり、それぞれデータ容量は1GB/3GB/7GBとなっている。今まで通話料がネックとなり格安SIMを選べなかった人には朗報だ。
オプション名 | 月額料金 | 内容 |
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モバイル簡単セットアップサービス | 無料 | スマホの初期設定を無料で訪問サポート。 |
でんわパック 60 | 800円 | 最大60分の通話が可能。60分超過後も電話料金が通常の半額。 |
キャッチホン | 200円 | 通話中にかかってきた別の電話を信号音(通話中着信音)でお知らせ。通話を保留にしたまま、あとからかかってきた電話を受けられる。 |
留守番電話 | 300円 | 電波の届かないところにいたり携帯電話の電源を切っている場合などに伝言メッセージをお預かりする。 |
転送でんわ | 無料 | かかってきた電話をあらかじめ登録した他の携帯電話やオフィス、ご家庭の電話などに転送できる。 |
国際電話 | 無料 | 国際電話がかけられるサービス。※別途通話料金が必要 |
国際ローミング | 無料 | 海外の通信事業者のサービスエリアで利用できるサービス。 |
SMSオプション | 150円 | 電話番号を指定して最大全角70文字のメッセージを携帯電話間で送受信できる。 |
モバイルサポート Sプラン | 500円 | お客様からのお問い合わせをご契約者様専用窓口で受け付け、内容に応じて遠隔操作によるサポートを行う。 |
モバイルサポート Lプラン | 940円 | モバイルサポートSプランのサポートに加え、訪問でサポートを行うサービス。 |
プレミア優待サービス for U-mobile | 500円 | 宿泊施設やレジャー施設、グルメ、エステなどの優待サービス。医療機関、行政機関などをご案内するサービス。タクシー手配、家事代行を会員価格で行うサービス。など様々なコンテンツを利用可能。 |
スマホでUSEN | 490円 | USENのチャンネルが聴き放題。 |
PC+Androidセキュリティサービス | 350円 | PC・Android端末を合わせて3台までウイルス対策を行う総合セキュリティサービス。 |
端末保証お見舞金サービス(U) | 500円 | スマホなどの故障時に最大5万円が受けとれる安心サービス。 |
遠隔サポートサービス(U) | 500円 | パソコン・スマートフォンの設定がわからない時にオペレーターが遠隔サポートしてくれる。 |
ライフサポートパックサービス(U) | 300円 | 鍵・ガラスの修理・交換や水のトラブル、自動車・バイクのロードサービスなど様々な生活トラブルに対応。 |
取り放題.jp(U) | 370円 | 人気&定番コンテンツがいつでもどこでも使い放題。 |
先ほど無料通話分の多い料金プランを紹介した。そこまでは必要としないが、それでも通話無料サービスが欲しい人のためにでんわパック60というものを提供している。月々のオプション料を払えば60分/月の通話料が無料となる。
また、オプションとして通話をよくする人のためにキャッチホンや留守番電話のサービスもある。
U-モバイルではデータ容量の追加も専用アプリから行える。追加単位は100MB、500MB、1GBときめ細かい。
そのほか、スマホが万一の際に備えることもできる。端末保証お見舞金サービスはスマホやタブレット等通信機器のトラブル(故障)にあったときに見舞金を受け取れる。PC+Androidセキュリティサービスはandroidスマホだけでなくパソコンも含め3台まで対象の総合セキュリティーサービスだ。ウィルス対策だけでなく、モバイルの盗難対策までカバーする。
スマホを使うにあたり、有用なアプリがあると便利だ。取り放題.jpは月々の定額料を払うだけで人気&定番コンテンツをいくつもダウンロードできる。
ほかにもかゆいところに手が届くサービスが揃っている。
遠隔サポートサービスは、IT機器にうとくてもパソコン・スマホの設定、インターネット接続やアプリなどの設定を遠隔でサポートしてもらえる。機器が不審な動作をしても、セキュリティ点検を実施してくれるので安心だ。
高齢の親には格安SIMと一緒にライフサポートパックサービスを申し込んであげると喜ばれるかもしれない。日常でよくある生活上のトラブル(鍵、水回り、家電の取付、ガラスの修理・交換、クルマのロードサービス等々…)に電話一本で解決してくれる。
U-mobileには通話がお得になるU-CALLサービスがある。電話番号を050等に変更する必要もなく、月額基本料や初期費用もかからない。スマホにU-CALLアプリを入れるだけで国内通話が半額となる。通常の電話回線を使うので、インターネット回線を使ったIP電話のように音声が途切れたりすることもない。ただし、通常このアプリから固定電話へ発信する場合は番号非通知となるため、相手先が着信拒否設定している場合は通話できない。アプリでの発信方法を変える必要があるものの、概ねかけられない番号はないので、U-mobileを契約したらぜひインストールしよう。
U-mobileではオプションで音楽聞き放題アプリ『スマホでUSEN』をつけることができる。ただし、通話プラスプランならお得なセットプランにできる。 USEN MUSIC SIMプランなら、通話プラスプランに高速データ通信容量が原則無制限のサービスもついてたいへんお得。格安SIMなのに音楽が150万曲以上聴き放題になる、USEN系のU-mobileイチ押しのサービスだ。
U-mobileでは、全プラン無料でセキュリティの高いWi-Fiスポットが使えるのも特徴だ。大抵の無料Wi-Fiスポットは使いやすさを優先してか、いささかセキュリティ面が心もとないところもある。 U-mobileのWi-FiスポットではWPA2方式を採用しているのでかなり安全と言えるだろう。特に都内ではスポットが充実、コンビニ、カフェ等気軽に使える。全国でも空港や駅などで使えるので旅行の際にも便利。
U-mobileはさまざまなプランを取り揃えており、まずは試しにどれか契約してみて自分にあうプランに変更する、ということができない。 データ通信専用SIMはいつでも無条件で解約できるので問題ないが、他のプランで契約していて別プランに移動したい場合、違うSIM扱いなので解約扱い。 最低利用期間内(通話プラスは半年、他プランは1年間)だと契約解除手数料がかかるので注意が必要。
U-mobileはその月に余らせてしまった通信容量の繰り越しができない。その点は、ダブルフィックスサービスを活用することとなる。 また、U-mobileと契約してもキャリアメールが使えない。近年キャリアメールでないと受付しないサービス等は激減しているものの、気になる人はGmailなどで代用できないか事前に確認を。
U-mobileではクレジットカードでの支払いしか受付していない。 しかもクレジットカードのブランドはVISA、Master、 JCB、 AMEX、 Dinersのみ。また、家族の携帯料金の支払いを世帯主などのひとりのカードにまとめる場合、一名義人につき5回線までしか契約できない。
まず、U-mobileは最近ユーザーの評価の低い旧プランを廃止し、新しいニーズに即したプランを続々展開中である。ユーザーの声を反映し、設備を増強したりサービス改善をしている最中である点を考慮し、利点と割り切れる点などを参考にして検討して欲しい。
まず、旧プランの使い放題プランについて、通信品質については地域のバラツキが多い。docomo回線なのでつながらないことはないが、とにかく速度が不安定。3日に1GBの速度制限規制も不評。しかも遅すぎて契約の通信容量分も使わないという人も。
ただ、一般的なユーザーはLINEやメールチェック、Web検索ができ、込み合う時間帯以外は問題がなかった様子。 動画が見れた、という人も多いが残念ながら難しい地域もあったようだ。 そんな事情から通信環境の良さよりもコストパフォーマンスを評価する人が多かった。
U-mobile側でもそれに対応して技術の高いIIJの回線を利用した新しい無制限プラン、U-mobile PREMIUMの提供を始めたり、使用した高速データ通信量が契約容量以下なら、通信速度制限がかかることのないU-mobile MAX 25GBを開始することをアナウンスしている。 今後のサービス改善が期待されるところだ。
通話に関しては満足だとの声が多い。通話アプリを使った通話料金は他社と同等であり、通話パック(60分)サービスはユーザーに評価されている。 アプリ経由の通話でも、IP電話と違い携帯回線を使用しているので音質面での問題や途切れなど気になる点はないとのことだ。
最新のユーザー動向を考慮した新サービスプランの評価はまだ見かけないものの、通話無料がついたU-mobile SUPERも高評価が聞かれると思う。
U-mobileを運営するU-NEXTはUSENから独立し東証マザーズの上場までしている急成長中の会社だ。 そのため、格安SIM会社で初めて高速通信容量1GBまで1000円以下のサービスを提供したり、他社より先んじて高速通信の使い放題プランを開始したりと、革新的でアグレッシブな社風を感じられる。
最近では他の通信業者との協業(Y!mobileやIIJ)を推進したり、音楽配信サービスがセットになったプランのUSEN MUSIC SIMをはじめたり、まだまだ独自の動きを見せている。 ユーザーの声や通信業界の動向を反映したサービス内容を提供し始めており、目が離せない。
U-mobileではY!mobileの無料通話のついたU-mobile SUPERと、IIJのU-mobile PREMIUMを選ぶこともできるし、U-mobile独自の通話アプリと組み合わせればお得度も高い。 このほかにも独自キャンペーンが展開されることもあり、U-mobileを選択した方がよいこともある。
ほかにも、料金が他社に比べて格安なのもU-mobileの特徴だ。 高速通信容量3GBで通話がついたプランが1000円台半ば、高速データ1GBが使えるデータ専用プランでも1000円を大きく切っている、というのは格安SIM会社の中でもトップクラスの安さだ。
最近大手キャリアも始めている、通信速度の制限がない大容量のプランは格安SIM会社のDMM mobileにもある。ただし、容量は20GBで料金はU-mobile MAX 25GBプランの倍以上。 コスト面からみるとU-mobileのプランは破格の安さになる。さらに、無料のWi-Fiスポットも使えるので使い勝手はこちらに軍配が上がるのではないだろうか。
本体画像 | 機種名 | メーカー名 | 端末代 (24ヶ月分割) |
端末代 (一括) |
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Y6 | Huawei | - | 15,980円 | |
BlackBerry Passport | BlackBerry | - | 64,800円 | |
Ascend Mate7 | Huawei | - | 49,800円 | |
ZenFone 2 | ASUS | - | 35,800円 | |
Ascend G6 | Huawei | - | 29,800円 | |
ZenFone 2 Laser | ASUS | - | 19,800円 | |
Mate S | Huawei | - | 79,800円 | |
Desire EYE | HTC | - | 52,800円 | |
Desire 626 | HTC | - | 22,800円 | |
arrows M02 / RM02 | 富士通 | - | 29,800円 | |
Blade V6 | ZTE | - | 19,800円 | |
BlackBerry PRIV | BlackBerry | - | 99,800円 | |
ZenFone Go | ASUS | - | 19,800円 | |
BlackBerry Classic | BlackBerry | - | 49,800円 |
利用プラン | U-mobile 通話プラス LTE使い放題 |
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速度満足度 |
![]() |
利用端末 | Xperia Z3 (SONY)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
softbank |
利用プラン | データ専用5GB |
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速度満足度 |
![]() |
利用端末 | iPhone 6s (Apple)(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
docomo |
利用プラン | YAMADA SIM powered by U-mobile データ専用プラン1GB |
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速度満足度 |
![]() |
利用端末 | GL04P(既に持っていた端末をそのまま利用) |
以前に利用していた キャリア |
docomo |
利用プラン | 通話プラス LTE使い放題 |
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速度満足度 |
![]() |
利用端末 | iPhone 6s (Apple)(格安SIM乗り換え時に新たに購入) |
以前に利用していた キャリア |
au |